5才の息子が、指を小さくケガしたと、泣きながら抱っこをせがんできました。
いつも、そういう時は、「よしよし」と言いながら、抱っこしてあげて慰めたり、何でそうなったのかを聞いたりしていました。
でも、今日は、ただ受けとめてみたんです。
そういうエネルギー場を作るというか、自分の意識を「ただ受けとめるモード」にしました。
その瞬間です。
「プゥッ!」
近くを通ったトラックが、面白い音でクラクションを鳴らしました。
息子は泣くのをピタッとやめて大笑いし始めました!
「キャハハハ! オナラみたいー!」
私はビックリしました。
だって、本当に、「受けとめるモード」にした瞬間だったからです。
息子は「痛いな~! あ~痛い!」と言いながらも、泣くことはなく、痛みと向き合っているようでした。
それから、さっきのオナラみたいなクラクションを思い出して笑いながら、部屋を出ていきました。
しばらくすると。
また、泣きながらやってきました。
今度は、お姉ちゃんとケンカしたようで、私にお姉ちゃんが悪いんだ、ひどいんだということを一生懸命訴えてきました。
今度も、抱っこしたまま、さっきのように受けとめてみようと思いました。
でも、さっきは、そう思った瞬間に世界が変わったのに、今度は何も起きませんでした。
「あれ? さっきは即、だったのに。私のモードがそうなっていないのかな」
そう思いながらも、ただただ息子の訴えを受けとめていました。
すると、息子は落ち着いてきて、そのまま目をつむりました。
なんとそのまま、腕の中で眠ってしまったのです。
なんと、と言う理由は、息子はもうすぐ6才になるし、お昼寝というのはもう3才くらいが最後で、
ここ2、3年はずっと、家でお昼寝なんてほとんどしたことがなかったんですよね。
しかも、腕の中でそのまま寝るなんて、それこそ小さい時以来でした。
そういえば、今朝からラジオ体操が始まり、朝6時過ぎに起きているので眠いのは眠かったはずだなと思い出しましたが、朝早く起きる時も今までもありました。
だから、私がいつもどおりの対応をしていたら、絶対に腕の中で寝てしまうなんてありなかったはずなんです。
普通に話をしたり慰めたりして元気になって、また部屋から出ていったと思います。
ただ受けとめるということをすると、その時の最善が起こる・・・。
時にそれはミラクルなタイミングだったり、出来事だったり。
私のエゴが働かず、「本来の私」として存在しているから・・・。
そう聞いてはいたものの、それを心から実感したのは、初めてでした。
息子や娘などは他の人より受けとめることがやりやすいのかもしれません。
これを自分にやるのは難しいのですが、それでも、感覚が掴めたので嬉しいなと思います。
受けとめられる時ばかりじゃないですが、ここぞという時にできたら、子供たちの将来も違うのでしょうね。
エゴに隠れてしまった「本当の私」が目覚めた時、
奇跡というのは本当に、そして簡単に、起こるものなのだと分かりました。
夏休みは、始まったばかりです。