夫が深夜0時にウンコをしていて助かった件

時空力コンサルタントの千神弥生です。(自己紹介

 

 

 

「おい! やよい! 大丈夫か!!」

 

気がつくと、私の真上には夫の顔があった。

 

すごく近い……。

 

「おい! おい! いけんで!!」

 

気がつくと、また夫の顔が近くにあって、一生懸命叫んでいた。

 

あれ、今の間に、夢見とったわ……。

 

「おい! やよい! 大丈夫か!? いけんって!」

 

と、泣きながら私を抱えている夫。

 

 

私は、状況が飲み込めないまま、喋れず動けず、ボーっとしていた。

 

「あれ……、わたし……?」

 

夫が「急に倒れたんよ! 大丈夫なんか!?」と叫ぶ。

 

 

そっと眼球を動かすと、0.02しかないボヤけた視野に、灰緑と灰赤のようなモヤモヤが広がっている。

 

 

意識は朦朧としていた。

 

……

 

また、「おい! やよい! いけんって!」と叫ぶ夫。

 

いけんって……、ああ、死んだらいけん、ってことか……。

 

 

「顔色が悪い! 体が冷たい! 脈も全然打ってない! 救急車呼ぶ!」

 

ほんとだ……寒いのに、首から汗が流れてる……。

 

そうか……このまま死ぬ、のか……。

 

 

夫が、スマホで119を押しているので、救急車は呼ばないでと言うと、すぐ近くに住んでいる私の妹(看護師)を呼んだ。

 

 

「かよ(妹)! すぐに来てくれ! やよいが! やよいが!」と、またもや悲痛な叫び声が聞こえてきた。

 

「今、かよを呼んだから! 大丈夫か!?」と聞かれた。

 

「大丈夫、だと思う……」、そう言ってあげるしかなかった。

 

 

すぐ傍では二人の子供がスヤスヤと眠っているのを感じながら、子供たちは私が死んでも大丈夫、そう思えた。

 

 

かすかな意識の中で、後悔はないな、と思えた。

 

 

夫は辛いだろうなと思った。

でも、私はこうして夫に抱きかかえられて死ねて、しあわせだと思った。

 

 

ただ、つい昨日と今日、妹と友人に「死ぬ時は、自分で選んで生まれてきている(不要な不安は無用)」と言ったばかりなので、言った傍から死んでいくのは、ちょっとカッコわりーな……と笑えた。

 

 

 

妹が到着した。

電話して5分ちょっとだった(らしい)。

 

 

ちょうど、少しずつ意識がクリアになってきて、視界のモヤモヤもなくなってきた頃だった。

 

 

ICUやオペ室で鍛え上げてきたキャリアを持つ妹、なんて心強いんだろう。

生まれて初めて、心から頼もしいと思った。

 

 

脈と顔色と、倒れた状況を聞いた妹は、即座にこう言い放った。

 

「大丈夫。迷走神経反射性失神だから。血圧下がってるから足を上げて」

 

 

いわゆる、「貧血」とか「失神」とか、クラっと倒れたときに一般的に呼ばれるものと同じだそうで、救急車呼んで到着したころには治っているパターンだそうだ。

 

 

急に立ち上がったり、トイレに行ったり、嚥下(食べ物を飲み込む)したり、痛みなどがあるときによく起こるそうで、正式には「迷走神経反射性失神」と言うそう。

 

 

夫は、「ほんまか!? 大丈夫か!?」と、妹に念を押して確認していた。

 

 

妹は、ここ数日の私の体調の悪さと症状を知っていたので、間違いないと、夫に強く言った。

 

 

様々な条件と状況がピッタリ当てはまり、ただの「失神」と分かって、全員ホッとした。

 

 

 

妹が帰った後、一応、子供たちのところには行かず、夫の隣に寝転んだ。

 

「本当にビックリした。死ぬかと思った。絶対朝まで寝れんわ」と言う夫に、「ごめんね」と謝った。

 

 

さっきまでのことが夢みたいだった。

 

 

そもそも、トイレに起きたら、先に夫がトイレにいた。

真夜中にウンコをしていたのだ!

 

 

「こんな時間にウンコ?」と言う前に、急に気持ち悪くなり吐きそうになった。

 

そこからは、あまり記憶がない。

 

 

「早く出て」と言ったとき、中に入っている夫は、外からドアをドンドン叩かれたそうで、どうやら、その時点で私は倒れて、トイレのドアにもたれかかったようだ。

 

さらに、トイレに入り用を足して立ち上がった時に倒れた音がして、外にいた夫が助けてくれて、横にしてくれた。

 

そして、一度目を覚ましたけれど、また意識を失ったようで、3回も倒れては起きてを繰り返していたんだと、全体像が明らかになった。

 

 

絶妙なタイミングで、ウンコをしてくれていた夫のお陰で、私は「死ぬかもしれない」という人生最大の危機を夫に付き添ってもらえた。

 

夫婦の息がピッタリなんだと証明されたようだった。

 

 

その後、お腹をさすってもらっていると、つい数日前にあったショックだったことを今聞いてもらおうと思い、話し始めると、涙が溢れてきた。

 

 

自分の中ではもう十分気持ちを感じきって泣いた後だったので、まだ奥の方に「悲しみ」が残っていたんだなと驚いた。

 

 

そもそも、人が聞くとそこまでショックを受けるほどの内容でもないので余計に驚いた。

 

 

そして、改めて、本当に改めて、自分が失うと辛いモノ、大切にしているモノが何だったのかを、感じた。

 

                あっという間の15年間

 

 

私は今まで、「10秒スイッチ講座」というのを時々開催してきたのですが、これは、自分で自分の気持ちをよく感じて、感じて、感じきる方法をお教えする講座です。

 

 

でも、私は、今回のことをとおして、確信しました。

 

絶対に、“自分一人きりではどうやっても感じることができない領域”がある、と。

 

 

もちろん、自分のことを分かってあげられるのは自分自身しかいません。

 

 

でも、その“ある領域だけ”は、自分一人の力では踏み入れることができず、他者が必要だと思いました。

 

 

それは、自分以上に、“自分が知らない自分”を知ってくれていて、ともに寄り添ってくれる人、自分で受けとめきれない感情や事実を認める勇気を、傍で一緒に見守り支えてくれる人。

 

 

特殊な場合を除いては、その相手は、パートナーであると思います。

 

 

というより、それがパートナーや家族(生活を共にする人)であることがどれだけ幸せで、安心なことなのかを、心から感じたんですよね、今回。

 

 

 

個人コンサルでは、親子関係、夫婦(パートナー)関係が、気持ち良く循環することにフォーカスしていますが、

家という自分のホームベースが安心感で包まれているかどうかは、日常生活のしあわせだけでなく、「死に際の幸福感」も決めると痛感しました。

 

 

パートナーシップがこんがらがっているクライアントさんにとって、(おこがましいことではありますが)最初だけはそのパートナーの役割、フォローをさせていただいているつもりでいます。

 

コンサルの回数を重ねるごとに、少しずつパートナーへの信頼を取り戻していっていただき、私はお役御免になるように、問題をクリアにしていきます。

 

 

薄れていく意識の中で、「とても幸せだったけれど、まだ果たしたいミッションがある」、そんな感覚がありました。

 

 

私が失うと辛いモノである「家族」「家族ほどつながっている者」は、誰もが同じように、失うと辛いモノです。

 

だからこそ大元の “家族のつながり”のどこかが切れていると、現実がうまくいかない、満たされない感覚がある、孤独を感じるなど、が原因で、家族以外にまで悩みや問題が生じます。

 

そのつながりを結び直し、親である自分、子供である自分、妻である自分にしあわせを感じられるようになりたい女性のサポートをしていきたいと、改めて思ったのでした。(ふぅ~ほんと死ぬかと思った!)

 

 

今日はやっと元気になった私、朝、旦那さんが「無理するなよ」と言ってくれたので、昼は回転ずしをテイクアウトし、夜は妹が作ってくれた唐揚げをおかずにしようと思います。

 

 

さっき電話があって、「大丈夫か!?」と聞かれたので、暗めの声で「大丈夫」と答えました。(回転ずしのことは、今はナイショ!)

 

 

ごめんね、心配かけて。
死ぬかと思ったよね、ほんと。
私より、見ているあなたの方が辛かったよね。
時間が経つほどに、あなたと結婚して本当に良かったと思うことが増え続けています。

 

 

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すべての家族がしあわせになりますように
すべての女性の心が平和でありますように  
すべての子どもの未来が守られますように