時空力コンサルタントの千神弥生です。(自己紹介)
時空力コンサルでのお悩みのダントツは人間関係です。
一見お金の悩みのように見えても、探っていくとほぼ人間関係に集約されていきます。
その難しさは、双方に「心」があるからです。
良かれと思ってやったことでも、人によってはむしろ不満に感じられたり、相手に送ったつもりの愛が届かないとき犠牲感を感じたり、
「心と心のすれ違い」が人間関係に亀裂を生じさせます。
価値観の違い、とも言います。
私も以前、興味深い出来事がありました。
とても気が効く、賢くて素敵な知人の女性がいるのですが、ある時、その彼女にスカーフを貸す約束をしたのです。
その時はいつ使うのかを確かめないまま会話が終わってしまったのですが、実はすぐ1週間後にそれを使う予定だったのです。
その使う日の前日に、私は別の用事でその女性と会う機会があったのですが、そのスカーフを使うのはまだまだ後だと思い込んでいたので、
綺麗にアイロンをかけて持っていける準備はしていたのですが、その日は持っていきませんでした。
翌日の朝、ふと「まさかスカーフ使うのって今日?」とよぎり、慌てて彼女に連絡をしてみたら、やはり、その通りでした。
私は急いで彼女の元までスカーフを持って行ったのですが、彼女は、昨日会った時点で私がスカーフを渡さなかったので、自分でスカーフを用意していました。
子供がいて大変そうに見える私の負担にならないようにと、わざわざ「持ってきてね」と言うのは控えてくれたようなのです。
彼女らしいなと思いました。
いつも押しつけがましくないやり方でフォローしてくれて、人が望んでいることを予想してそっと動けるタイプなのです。
ただ、私の想いはと言うと、そんな気遣いはむしろ不要で「明日持ってきてねー!」と普通にストレートに言ってほしかったんですよね。
せっかく彼女も私のスカーフを使うのを楽しみにしてくれていて、私もちゃんと用意していたスカーフを渡せない方が残念なので。
彼女のことを、さりげない気遣いができる素敵な女性だと、私を含め周囲の誰もが認めていても、
それでも、その時の相手の状況によっては、真逆に作用してしまうことがあるのだと、考えさせられた出来事でした。
どんなに完璧と思える優しさも、気遣いも、相手の状況次第で受け取り方は変わりますし、
価値観やタイプが違えば、大きなすれ違いだって起きることがあります。
ということは、人間関係に正解も不正解もない、ということです。
正解の対応をしたところで、相手の受け取り方次第で、真逆の不正解になることもあるからです。
だから、それを考えて動く必要はないのです。
ましてや「良い人」は、本当にやめた方がいいと思います。
少なくとも、少しでも自分を犠牲にするようなことをしてしまうと、相手にとって不正解の場合、お互いにとって悲惨な結果になるからです。
自分の想いを最優先すればいいのです。
どう受けとるかは相手次第なので、あとは相手を信頼してお任せするしかないのです。
彼女はそれ以降も、相変わらずさりげない優しさで私を気遣ってくれて、私も今までどおりそれを受け取り、彼女の優しさに涙ぐむような場面もありました。
みんな生きてきたストーリーが違うから、それぞれの価値観があります。
大切なのは、自分の価値観や感情はしっかりと持っておきながらも、相手の価値観も認めることだなと思います。
お互いの違いを認め合ったうえで、「あなたがしあわせでありますように」という想いを持ち続けていたら、人間関係は悪くなることは決してないのかな、と。
私は、本来誰もが持ち合わせている「相手のしあわせを祈る心」を取り戻す瞬間が見たくて、コンサルをしているのかもしれません。
それは、一見憎しみや悲しみの人間関係であるほど、実はその裏に隠れている愛が、涙とともに溢れる瞬間だからです。
その時から、クライアントさんの人生の流れを邪魔していた大きな岩が取り除かれ、エネルギーが流れ出し、人生が好転していきます。
まずは、自分が生きてきたストーリーから生まれた価値観をちゃんと把握すると、自然と人の価値観を認められるようになり、無理せず自然と人間関係は良くなります。