時空力コンサルタントの千神弥生です。(自己紹介)
このあいだ、4才の息子が、カエルを捕まえて箱に入れていました。
「死んじゃうから、逃がしてあげなよ」
私はそう言っていたのですが、息子はカエルが可愛いから逃がしたくないと言って、しばらくそのままでいました。
1時間後くらいに見たら、箱の中でカエルが死んでいました……。
「ほらー! だから言ったじゃん! かわいそうにー!」
と息子に言ったら、息子は大泣きしました。
自分がカエルを死なせてしまったことに対する罪悪感と、ママに怒られたと思う悲しさと、両方で泣いていました。
それから数週間後、たまたまコンサルで、クライアントさんが「こんなときどうしてますか?」と質問されたのが、
この息子と私のやり取りとまったく同じだったんです!
どこのお家でも同じようなことが起きてるんだな、と面白かったのですが、このやり取りには色んな意見があると思うんです。
生き物は飼わない方がいいと思う人や、飼ってみるからこその様々な体験もあるし、子供にこういう時何をどんな風に伝えるかもそれぞれだと思います。
何が正しいとか間違いとか、そんなの全然なくて、人それぞれの考え方やその時の状況があると思うんですよね。
ただ、私は、これだけは確実に言えることがあります。
それは、どんな言葉を選んでも、何を伝えても、子供には子供の受け取りたい言葉や経験があるということなんです。
例えば、そのカエルの件を覚えてもいないかもしれないし、これがきっかけで生き物の命を考えるかもしれないし、
これで傷つくかもしれないし、お母さんから叱られた悲しい出来事にするかもしれない。
要するに、子供には子供の、「自分が決めてきた物語」というものがあるので、
その物語の展開の中で、どの出来事をどんな風に採用していくのかは、
私たちには手出しができない領域だということなんです。
まさか母ちゃんと言えどもオレのストーリーに侵入できると思うのか? オレの意思で泣いてるんだぜ?
だから、お母さんは、自分が思うがままに言えば良いと思うんです。
子供の将来のためにとか、子供になんて言うのが正解なんだろうとか、そんなこと思わなくていいということです。(思ってもいいんですけどね)
私自身、子供の頃、母親に言われた「鼻ペチャ」という言葉で、ずっと私は鼻が低いと思ってきたんですよね。
ほんとに、この鼻がどれだけコンプレックスだったことか……!
嫌で嫌で仕方なかったです。
でも、大人になって、というより、今の旦那さんと出会って、衝撃的な言葉を言われました。
「やよいの鼻、可愛いがー!」
え!? 私は耳を疑いました。
生まれて初めて「鼻が可愛い」と言われたからです。
旦那さんは、運転しながら、私の横顔をよく見るので、
私の鼻のラインがお人形さんのように上を向いてキュッとなっているのが可愛いと、思っていたそうなんです。
その日から私は、自分の鼻が好きになったし、長年のコンプレックスを一瞬で消してくれた旦那さんをもっと好きになったんですよね。
今も、毎日私の横顔を見ることができる、結婚相手として一緒にいます。
こんなドラマチックな経験をするために、子供の頃の私は、お母さんのあの「鼻ペチャ」を採用していたわけです。
まだあります。
私は、絵のモデルになっていました。
絵は、すべて「横顔」です。
私のおでこから鼻、鼻から顎にかけての、横顔のラインが綺麗だということで、採用されていました。
自分の横顔がますます好きになったのは言うまでもありません。
かなり売れたそうです。珍しい技法で、匠です。ファンが多い寺尾佳子さんは人物を描かれます。
こんな未来を経験したくて、「鼻ペチャ」を採用していたわけです。
ただ、母は言います。
「そんなこと言っていない。私はずっと『リカちゃん人形みたいな鼻だ』って言ってた!」(母は私に絵を二点も買ってくれました)
えー!? そんなこと言われた覚えはないけどなあ……。
そう、こうやって、子供の記憶は、自分の未来に都合が良いように採用しているということです。
いくら母親が褒めても、それを受け取らずに、未来の王子様との物語で、横顔モデルとして、必要な情報を採用していた。(笑)
もちろん、愛する子供の未来を、自分の言葉で傷つけたりしていないか不安になる気持ちは、すっごくよく分かります。
でも、子供には子供が準備している物語が、ちゃんと、あるんです。
お母さんとして、反省したり勉強したりするのは素晴らしいことだと思いますが、
あまり深く思いつめないように、ちょっとだけ気楽に思ってもいいんじゃないかなと思います!
ほんと、私たちには私たちの物語があったように、子供には子供の物語がありますからね。
もし、これが腑に落ちず、心配が強いとしたら、自分自身の物語を知り、そして納得していないからです。
自分だけの壮大な物語を知れば、自然と子供の物語を信じられるようになります
唯一この自分だけが認識してあげられる物語を知る時空力コンサルのお申し込みはこちら