怒りの錬金術

 

未来を変える心理コンサルタントの千神弥生(ちかみやよい)です。(自己紹介

 

 

すごく怒ったのに、すごく良い結果になった。

 

さらに、総額70万円以上、得した。

 

 

これは、怒りをうまく創造のエネルギーに使えた事例かなと思っています。

 

 

 

先日、ピンポンとチャイムが鳴り、ガス会社を替えませんかという営業がきました。

 

いつもこういう営業は、インターホン越しに終わらせ、即断るようにしています。

 

 

でも、今回は、ガス会社なのに女性の営業さんだったのと、

とても元気が良く頑張っているんだろうなという雰囲気が一瞬で分かったので、少し話を聞くことにしました。

 

 

結果、計算してもらうと、今のガス代から年間3万円以上お得になることが判明!

 

つまり、月々のガス代が2500円以上お得になることが分かり、

さらに、ガス会社乗り換えの特典として、お風呂のガス給湯器を無料で新しいものに交換してくれるという。

 

女性の営業さんも良い子だし、替えよう! ということになりました。

 

 

そこまでは良かったのですが……。

 

なぜ、私が怒る結果になったのか?

 

光熱費は、家計を圧迫しますよね!年間3万以上お得になるって、凄いことですよね〜!

 

それは、ガス会社を10年間は替えないという約束の話を、給湯器交換直前まで聞いてなかったこと。

 

 

それから、お風呂場の温度調節するパネルの交換で、壁に傷がついたこと。

 

 

あと、これが一番怒り心頭だったのですが、ガス給湯器を替えるときに、家の外壁に新たに穴が開いたりしないかどうか聞いた際、

もし開ける場合には私に伝えますと言われていたんです。

 

 

それなのに!

終わってみると、私の許可なく壁に新たに2つも穴が開けられていたこと!

 

 

 

前のガス給湯器とは大きさや高さが違うため、それは仕方のないことなのですが、

もし穴が新たに開くことが一番最初の時点で分かっていたら、

正直いくらガス代が安くなったとしても、ガス会社を替えることはなかったです。

 

 

 

そのくらい、私は自分の家の壁を愛しているというか。

 

 

この家のハウスメーカーに決めた理由は、外壁なんです。

 

外壁にこだわって建てた家だったんです。

 

 

 

なので、無断で穴が開けられていたことに、ショックのあまり、工事後の営業さんからの連絡に出られないほどでした。

 

 

 

 

この件の直後、ガス会社に電話してクレームを言おうと何度も考えましたが、ショック、怒りと悲しみをどう表現すればいいのか……。

 

 

 

怒って伝えたところで壁も時間も元には戻らないし、それどころか、

この混乱したショックを相当な怒りでぶつけてしまうことになる……。

 

 

 

今までの私だったらそのまま素直に怒りをぶつけていたと思いますが、今回はなぜか躊躇いました。

 

 

 

なぜこんなにも躊躇うのかを考えたら、それは、私が望むことではなかったからです。

 

 

 

というのも、あの営業の女の子が一生懸命頑張っているから替えることを決めたのに、

あの子が私のクレームで傷つくのは、本望ではないのです。

 

 

 

あの子に怒っているわけではなく、こうなったことが、ただショックなだけ。

 

 

10日くらい時間をかけて、なんとか自分をなだめようともしましたが、やはり壁を見るたびに暗い気持ちになりました。

 

 

 

そんなとき、以前に依頼していた、ガスコンロの調子が悪い件で、

そのガス会社の営業の女の子と支店長が二人で修理の見積もりに来てくれることになっていた日がやってきたわけです。

 

 

 

二人は笑顔でやってきてくれたのでとても言いにくかったのですが、ガスコンロの見積もりの件よりも先に言いたいことがある、と切り出しました。

 

お風呂も外壁も、見るたびにモヤる(笑)

 

そして、私がどれだけショックだったかを伝えました。

 

 

怒り爆発で言う感じではなく、ただただ冷静に今回のことに関しての状況説明と、どう感じているかを伝えました。

 

 

まあ、冷静だからこそ恐いわ! と後で人から笑われましたけど。(笑)

 

 

 

これからも良いお付き合いをしたいからこそ、この今の私の気持ちがどうやったら納得がいくのか、終われるのかを、一緒に考えてほしいと。

 

 

 

そう言うしかなかったんですよね……。

 

 

だって、私自身も、どうやったらこの気持ちが収まるのか考えても、本当に分からなかったから……。

 

 

 

正直、ガス会社を替えたことを後悔しているし、ガス代が安くなるとか、ガス給湯器が無料で新しくしてもらえるとか、そんなことどうでもいい。

 

お金の問題じゃないんです。

 

 

数千万円かけて建てて一生払っていく、家自体の問題なので。

 

 

 

だからこそ、何をどう謝られてもこのショックが収まる気がしなかったのです。

 

それも伝えました。

 

 

 

怒って申し訳ないけれど、私も気持ちの整理がつかなくて困っているから、

今日はいったん会社に戻っていただいて、会社全体で一緒に考えてほしいと言いました。

 

 

 

大手のガス会社ではないからこそ、工事が杜撰だったり対応が悪いとか、そんなことあっては困ると。

 

 

 

小さい会社だからこそ、今後お客様を拡大していくためには、

新築のお客様もたくさんいるんだから今後のためにも、会社全体で考えてほしいと伝えました。

 

 

 

だって、自分が選んだ選択肢を、誰しも信じたいわけですから。

 

 

これにして良かった、この人を選んでよかったと思いたいわけですから。

 

 

 

女の子にも、「怒ってごめんね」と謝ると、怒りたいわけじゃなかったから申し訳ないなという気持ちで、涙ぐんでしまいました。

 

 

もちろん、女の子も、涙ぐんでいました。

 

 

 

 

二人が帰った後、自分の気持ちを感じてみました。

 

 

 

すると……私は、この件を許せていました……!

 

 

 

あんなに怒っていたのに、怒りは、まったく残っていませんでした。

 

 

 

むしろ、私の言いたいことをすべて伝えられて、受けとめてもらえて、感謝の気持ちでいっぱいになっていました。

 

もう、次に二人が来るときは、ただただ笑顔でいられると思えました。

 

1週間後、またお二人がやってきて、お詫びのお手紙とお菓子とともに、3つの提案をしてくれました。

 

 

 

お風呂場の傷は目立たないように、パネルを外して、傷が見えない位置に再調整してくれること。

 

 

 

それから、外壁の穴に関してはもちろん戻りませんが、その取り付け方やシリコンの塗り方の雑さなど、

他にも気になることがあったのですが、そのあたりを対応してくださるとのこと。

 

 

 

さらに、ガスコンロが調子悪かった件を、部品交換の予定だったのですが、丸ごと新しいガスコンロに替えてくださること。

 

 

 

私としては、ガスコンロの修理には2、3万かかると言われていたので、

そこの交換が無料になるだけでも十分ありがたいことなのに、なんと丸ごと新品交換!

 

 

 

 

あの怒っていた時点では、そんなことしてもらったとしても、許せない! という気持ちでしたが、

 

許せてしまった今となっては、嬉しいけれど、申し訳ない……。

 

 

 

断ろうかとも悩みましたが、うちは旦那さんがメインで料理をするので、丸ごと新しいガス台になるなら相当喜ぶだろうと思いました。

 

 

 

 

実際、この話を旦那さんに伝えたらめちゃくちゃテンション上がっていたので、ありがたく受け取ろうと決めました。

 

 

 

 

そして、ショックを受けていたあの時の私のためにも、受け取ることを決めました。

 

 

今の私は、申し訳ないと思っていても、あの時の私はきっと喜ぶと思ったからです。

 

 

 

そんなこんなで、ゴチャゴチャしたし、受け取るのもモヤモヤしましたが、

この流れを信じることにし、またこのガス会社を応援していこうと思いました。

 

 

 

 

実際には、ガス代は年間3万円以上お得になるし、ガス給湯器は壊れたら20万以上かかりますからね。

 

 

義実家のガス給湯器が一昨年壊れてしまい、20万以上修理費がかかったのは知っていたので。

 

 

 

10年使う約束をすれば、新品交換してもらえるって、やっぱり凄いことです。

 

 

 

10年なんてあっという間だし、我が家も13年間ガス会社を替えたりしてこなかったわけで。

 

 

 

今回良いことしかないのは事実で、ただ、確認や報告が漏れていたことが、私の怒りの大きな原因だったわけです。

 

 

 

ガス会社さんの対応は心があって、営業の女の子も支店長さんも、本来は話しやすく人柄も群を抜いています。

 

新しいガスコンロも、一番グレードが高い40万近くするものを勧めてくださいました。

 

 

1つランクを落としたものに決めようとしたのですが、高い方が使い勝手が良いので、

もう一度ご主人さまと相談なさってくださいとさえ、言われました。

 

 

 

今は、申し訳なさすぎて、ドギマギはしているのですが。(笑)

 

 

 

 

今回、ちょっと今までの怒りの使い方と違ったのが、結果、最高の結果を作り出したんじゃないかと思っています。

 

 

 

もちろん、怒り爆発のままだったとしても、ガスコンロを新品に替えてくれたとは思います。

 

 

 

でも、それは、私が欲しかった未来じゃない。

 

 

 

私が欲しかったのは、この後もずっと続く良い関係性でのお付き合いと、

私が決めた選択肢を、これで良かったんだと思えること、でした。

 

 

 

とはいえ、怒りを伝えたことで、あちら側はビビっているかもしれません。

 

 

 

でも、私の怒りが、営業の女の子への愛、今後も良いお付き合いがしたいという想いから来るものだということは、伝わっていたと思います。

 

 

 

私自身も、販売をやっていたとき、お客様を怒らせてしまったことが、何度もあります。

 

 

あの時は、トラブル対応で一生懸命でしたが、あれも私への愛があったからこそのものだったんだなと、今なら分かります。

 

 

 

お客様だって、怒りたくて怒っているわけじゃない。

 

私と同じように、どうしたら良いのか、分からなかったんだと思います。

 

 

 

トラブルの結果、最高の関係性を築くことができたということは、多々ありました。

 

 

 

今回、たしかに私は怒りましたが、結局は良い結果になったと思っています。

 

 

 

ガス会社さんのことを、他の方にも紹介したいと思っています。

(ただ、最近はみんな、オール電化……)

 

 

 

怒りを良い結果に転換できたのは、怒りの中にある相手への愛を感じ、それを大切にできたからだと思います。

 

 

かといって、自分への愛も大切にしました。

 

 

 

怒りをなだめたり、愚痴って終わるのではなく、本心を丁寧に伝えたのです。

 

 

 

これは、私自身への愛に他なりません。

 

 

 

だからこそ、伝え終わった後はスッキリ、許せたのだと思います。

 

笑顔が素敵な営業さんで、お子さんも二人いて、これからもがんばってほしいと思っています!

 

そういえば、旦那さんとのケンカの時も、そうです。

 

 

ケンカのときは激ギレしますが、その奥にある旦那さんへの愛を、私はいつも感じながらケンカしています。

 

 

 

だから、我が家は、ずっと仲良しなんだと思っています。

 

 

ケンカするたびに、私の彼への愛は深くなっていますからね。

 

 

 

 

今回は、これを、他人にも使えたから、最高の結果を創り出せたのだと思っています。

 

 

 

まあ、今回は営業の女の子に愛がありましたが、もし特に愛がなかった場合(笑)でも、

自分はどういう結果、未来を望んでいるのかを感じる時間を取ってみるといいと思います。

 

 

 

そこが明確になるだけで、言うべきポイントが分かるし、怒りをもってどういう未来を創りたいかにフォーカスできるからです。

 

 

 

さらに、自分への愛が感じられると、怒りに任せたり、逆に、怒りを抑えたりもなくなります。

 

 

 

また、相手への愛を感じられると、想像以上の結果を創造できる可能性が高まり、それを受け取ることに許可が出せます。

 

 

 

私は普段は売られたケンカは即、買うので(笑)、今回、愛を感じられる営業さんだったことがしあわせだったなと思います。

 

 

 

まあ、だからこそ、ピンポンが鳴った時、なぜか話を聞く気持ちになったのでしょうけどね!

 

 

 

ゴタゴタした1ヶ月でしたが、結果的に、自分の選択肢を信じて良かったと、今は思えます。(そう持っていったわけです)

 

 

 

 

ちなみに、我が家のガスコンロは、トップがシルバーなのですが、今回新しくなるのはホワイト!

 

 

キッチンのベースが白なので、すごく嬉しいです!

 

 

 

そして、早速、先月のガス代が安くなっていました。

 

 

今はは、IHコンロの人も、どんどんガスに乗り換えているそうです。

 

 

 

料理するときの火力が、全然違うし、味もやっぱりガスでの調理の方が美味しいと、IHを使っている人たちが言っていました。

 

 

 

私は料理しないけど、電磁波が気になるタイプで、それでガス派なのです。(笑)

 

 

 

 

それにしても……。

 

先週は、私の車がホームセンターでリフトカーにぶつけられて、

元々事故をしてぶつけていたボコボコの後ろのドアを丸ごと交換されることに……。

未来を切り拓く!転んでもただでは起きない考え方

 

 

同時期に、ゴタゴタしたのですが、本当ならかかるはずの金額の負担がなく車が修理されたり、

ガス台がいただけたり、

長く使っているガス給湯器を新品交換してもらえたりと、最高の結果になりました。

 

 

 

 

旦那さんからは、「でかした!」と褒めてもらえて、それが一番ご満悦な私です。

 

 

 

 

 

最新情報をチェックしよう!
>「私なんかが母親で、ごめんね」って、もう思わなくていい。

「私なんかが母親で、ごめんね」って、もう思わなくていい。




すべての家族がしあわせになりますように
すべての女性の心が平和でありますように  
すべての子どもの未来が守られますように